於血とは、正常な血液の流れを邪魔する老廃物を多く含んだ血液のことをいいます。
東洋医学において於血は様々な慢性症状の原因とされています。於血は体内を巡り、思いつく限り様々な場所に巣を作ります。 於血が内臓に溜まると、特定の背中の筋肉が反応します。この反応は於血によりダメージを受けたリンパの存在を教えてくれるサインです。このような血液の滞った場所、淀んだ地下水を作っている状態を古代中国では「ツボ」と言い、於血という病と捉えられていました。

全身に於血が溜まると疲れやすい、凝りやすい、むくみやすい、太りやすい身体になります。 於血がさらに増えると、肝臓、腎臓、膵臓に溜まり血液の病気を引き起こします。 やがて心筋梗塞、肝硬変、脳梗塞など致命的な病気を引き起こすのです。

全ての症状の原因とされる於血に対して、当院では「吸玉」による施術を行います。
吸玉とは、ガラスやプラスチックでできたカップを皮膚に密着し、陰圧（引く力）を利用することで血行を促進させ、於血を改善する治療法です。身体の表面を吸引するので、施術部に赤い跡が残ります。これには、リンパを流れる腎臓でろ過できず老朽化した赤血球や老廃物を含んでいます。

吸玉は身体の深部の血行を促進することができるので、表面的な身体の凝りだけでなく、慢性的な疲労やむくみ、冷え、太りやすい体質などを改善することができます。 まさに吸玉という1本の鍵で様々な扉(症状)を開けることができるのです。